査定価格を最大化する9つのポイント
ポイント9 まず準備、相手を見ながら交渉を
以上、査定価格を最大化するためのポイントについていろいろと見てきましたが、実際に持ち込む場合の総合的なアドバイスとしては、以下のようになります。
■まず準備、相手を見ながら交渉を
査定価格を最大化するためには、まずは準備が大切です。仕込みが悪ければ、結果も期待できません。
しかし、ここで忘れてはならないのは、あくまで<自分が出来る範囲、自分の負担にならない範囲でやる>、ということです。
<念には念を入れよう>と思ってしまうと、それこそキリがありません。
あまりにがんばりすぎると、査定のための出費がどんどん増えていってしまいます。こうなると、本末転倒です。
それに、ある程度以上のところになってしまうと、目一杯やったとしても、やっただけの成果は上がりにくいものです。自分の日常生活に支障のない範囲で、できることを、できるだけ抜けのないように、やりましょう。
■売る時期の決定
次に来るのは、売る時期の決定です。売り時を利用するのかどうか、ということを考えながら、決めるとよいでしょう。 また、売る時期が決定したら、自分なりの希望額を固めておきましょう。
■アピールする
そして次に重要なのは、自分がやったことやアピールできる点、アピールしたい点をまとめておくことです。
これは、紙などに書いておくのもよいですし、携帯電話等に保存しておくのもよいでしょう(携帯電話に保存した場合には、携帯電話をチェックしている感じで、見落としがないか確認できるかもしれません)。
やるだけの準備をやった上で、いざ本番、というわけです。
ちなみに、実際の査定に際しては、自分ひとりではなく、複数(2人くらい)で行った方がよいかと思います。その場合、車に関する知識が確かな人であれば、なお、よいです。
実際の査定においては、しっかりアピールすることはもちろん大切なのですが、もっと重要なのは、店側の対応を見ることです。
あまりに誠意が感じられないような対応であれば、場合によっては、それ以上の交渉は打ち切って、他を当たった方が、より良い結果が出ることもあります。
また、信用できない感じの対応であったとすれば、それこそ、よそに行った方がよいでしょう。
こういう時には、<せっかく準備してきたんだし、ここで今日決めてしまおう>とか思わずに、柔軟に対処することが必要です。
<とにかく、今日、決めなきゃ!>と思って、いやな感じがしたのに、無理矢理、成約させてしまうと、あとになって後悔する場合が多いです。
そしてアピールにおいては、熱烈な売り込みというよりは、冷静な指摘を心がけてください。感情的なやりとりが始まってしまうと、まとまる話もまとまらなくなってしまいます。
<これだけのアピールポイントがあるんだから、高い金を出せ!>というよりは、<高査定につながりやすいポイントが、この車にはこんなに一杯あるのを、私は知ってますよ>といったアプローチの方がよいかと思います。
もちろん、その場で粘ってみたり、いったん出直してみたり、といったベーシックなテクニックも有効です。あとになって、<あれをやっとけばよかった!>、なんて悔いが残らないよう、しっかり手を尽くしてください。
また、事前に予想した希望額と開きがありすぎる場合には、自分の希望額は伏せたまま、「もうちょっと高いと思ったんですけどね……。なんでなんですかね?」などと、理由を聞いてみるのもいいかもしれません。
査定は結局、個々の車に関して行なうものですから、相場通りの価格にならない場合もあります。
理由を聞いて納得が行くものであれば、そこで手を打つというのも、ひとつの方法でしょうし、その理由を踏まえた上で、よそに当たってみるという手もあります。
こちらの言い分は既に決まっているわけですから、店側の言い分を聞いてみて、その上で判断を下しましょう。
その場で判断を下すと間違える場合が多いですから、いったんは家に持ち帰って、冷静になってから考えるのがよいと思います。
もちろん、時間が開きすぎると、査定額自体が変化してしまいますから、あまりゆったりしすぎないよう、気をつけておくことが必要です。
<判断は冷静に、決断後は迅速に>。これを心がけておくとよいでしょう。