その他
下取りで、新車納入までに気をつけること
車を買取ではなく、下取りに出した場合には、少しばかり、気をつけることがあります。
下取りの場合には、新車が納入されるまで、当然、現在の車に乗り続けることになります。
その際に、「どうせ、もう値段は決まってるんだし……」と思って酷使したり、無茶な乗り方をしたりすると、少しまずいことになる可能性があるのです。
そもそも値段というのは査定によって決まるものですが、査定というのは、査定に持ち込まれた時点での車の状態をもとにして行なわれるものです。
ですから、下取りが決定したからといって、安心して車を酷使したりすると、車の状態自体が変わってしまい、もともとの査定額が変更される可能性が出てきます。
通常の使用の範囲内でしたらまず大丈夫ですが、新車納入までの短い期間に、異様に走行距離が伸びたり、あるいは事故ったりといったことがあると、再査定の必要性も出てきます。
その場合には、前回の査定時よりも車の状態が劣化しているわけですから、当然、金額自体も下がってしまう可能性が高いです。また、最悪の場合には、契約解除ということまで、ありえます。
こうなってしまうと大変ですので、下取りが決まったからといって安心するのではなく、実際に新車が納入されるまで、現在の車の価値があまり下がらないような乗り方を心がけることが大切です。
もし心配であれば、お店の方と、あらかじめ、どういう場合に再査定になるかについて、条件を確認しておくのもよいでしょう。
ちなみに、新車納入までに事故ってしまった場合、どこかの業者に頼んでこっそり修理してもらおうとか考えずに、下取りが決定した店に連絡を入れて相談することをおすすめします。
これは、金銭的な損得を考えての話です。
分かりやすく言うと、こういうことです。
・こっそり修理して、そのまま下取りに出した場合
→査定額はそのままだが、修理費が余分にかかる
・事故った状態で下取りに出した場合
→査定額は下がるが、修理費はかからない
ここで重要なのは、<修理費>と<査定額の減額分>のどちらが大きいかということです。
つまり、事故による減額分よりも、修理費の方が余分にかかるのであれば、こっそり修理しても、<金銭的には意味がない>、のです。
また、こっそり修理していたことがばれると、トラブルの元となります。もちろん、信義の問題もあります。
ですので、事故った場合には、きちんとお店の方に連絡を入れて、相談した上でどうされるかをお決めになられるのがよいかと思います。
そういう時のためにも、信頼できるお店をあらかじめ選んでおくことが、重要なのです。