査定価格を最大化する9つのポイント

1ポイント1 言わない・書かない、希望額

車の査定価格を最大化するためのポイントは、実は結構、たくさん、あります。
つまり、いろいろな方法で、車をより高く買い取ってもらうことが可能だということです。

この査定価格を最大化する9つのポイントでは、それらについてしっかり見ていきたいと思いますが、まず最初の最初に、かならず知っておいていただきたいことがあります。

査定価格を高くするためにいろいろなことをやっていったとしても、<これ一発で全ての苦労が水の泡>といった<NG行動><べからず集の筆頭>、といったことがあるのです。
何はなくとも、これだけは絶対に避けなければなりません。

では、査定に際してNGの行動とは、一体、何なのでしょうか。
それはずばり、<自分から希望額を言ってしまうこと>です。

<そんなこと、しないよ>なんて思っていらっしゃるかもしれませんが、あちらも商売ですから、実際にはいろいろな方法で、さりげなく、こちらの希望額を聞き出そうとしてくるのです。

たとえば、査定に際して、アンケートなんてものを、書かされたりします。
いろいろな項目を、書かれたとおりに書き込んでいくと、そのなかに<希望の買取額>なんてものがまぎれていたりして、それまでの流れで、うっかり書いてしまったりします。

特に日本人は、出された書類には、全部きっちり記入しないといけないと思っていますから、こういうやり方には、引っかかりやすいのです。

また、アンケート以外にも、たとえば雑談の中でさりげなく、こちらの希望額を聞きだそうとしてきたりします。 こういったものに、乗せられてはいけません。

そもそも、どうして自分の希望額を知られてはいけないのかといえば、それは相手も商売だからです。

相手にとっては、車を買い取らないことには商売になりませんが、買取価格は店側にとっては当然、安ければ安いほどいいのです。
もちろん、誠意ある査定をしてくださる店も多数、存在してはいますが、以下のような考え方の店に当たった時のことも、考えておかなければなりません。

その考え方とは、つまりは、こういうことです。

<要するに、客がOKする金額で買い取ればいいんだろう? だったら、客の希望額が相場より安かったら、そのままの値段で買っちゃえばいいじゃないか>

中には同じような考えで、上乗せしても相場よりはずっと安いのを確認した上で、少しだけ上乗せして、サービスしたフリをする、といったケースもあります。

どちらも誠意としては若干の問題はありますが、こういう展開になってしまうのは、こちら側に原因があるということです。また、こういう展開を防ぐことができるのも、こちら側だけ、ということでもあります。

とにかく、以上のような目にあってしまったら、査定で損をすることは確実ですから、絶対に避けなくてはいけません。

ですから、まずは、希望額を絶対に店側に教えない、ということです。
全てはここから始まります。

逆に言うと、いろいろな努力も、このミスひとつで全て吹っ飛んでしまいますから、査定の本番で失敗してしまわぬよう、しっかりと用心して査定にのぞむようにしてください。

(ちなみに、2番目のNGは、「とにかく、今日、売ってしまいたいんです!」なんて、自分から言ってしまうことです。<客はあせっているから、じゃあ、安い値段で……>、なんてことになっちゃいますから、これも絶対、言わないようにしましょう)。

査定価格を最大化する9つのポイント