査定価格を最大化する9つのポイント

2ポイント2 売り時の有効な活用法

みなさんは、売り時という言葉はご存知でしょうか?
買取価格が変動する商品の場合、一年の中で、特定の期間だけ、買取価格が高くなるものが存在します。

たとえば、秋口にだけ買取価格が高くなる商品があったとすれば、その商品にとっての売り時は秋口、となるわけです。

このように、売り時をきっちり把握しておけば、物を買い取ってもらう際にうまく立ち回ることが出来ますから、そういうのをチェックせずに普通に買い取ってもらう人よりも、より多くの利益を得ることが出来ます。

実は、車にも、売り時というものが存在します。
機械である車に売り時が存在するというのは、不思議に思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、車に売り時が存在するというのは、よく考えると、とても当たり前のことなのです。

車を買うのは、当然、人間です。
ですから、その車種の主なユーザーや対象者にとってのニーズが高くなったり、気分が高まったりすれば、その車種を買おうとする人の数が増えます。

たとえば春になれば、新社会人になる人がおおぜい出てきますから、当然、車がほしくなります。

その際にも、車なら何でもよいというわけではなくて、まずは値段も安めで小回りが利く車、しかも新社会人ということで所帯を持っているケースは少ないですから、ファミリーカーでなくてもよい、ということになれば、中古の軽自動車のニーズが上がるわけです。

ニーズが上がれば店にとってもどんどん仕入れたくなりますから、軽自動車の売り時は春先、ということになってきます。

ここでは軽自動車について見てみましたが、他にも車種によっては、明確な売り時というものが存在する場合があります。これを有効活用できれば、当然、高査定が期待できます。

さて、ここまでは売り時の有効活用法について書いてきましたが、ここからは、注意点に関しても、少し、触れてみたいと思います。

実は、あまり売り時にばかりこだわりすぎると、かえってまずい結果になることもあるのです。
というのは、車を買い取ってもらう時の損得というのは、トータルで考えるべきものだからです。

たとえば、車は持っているだけで諸費用がかかるものですから、売り時まで待とうと思って、手放すまでの期間が長くなると、結果的に、それほど得にならない場合があります。

また、待つということは、それだけお持ちの車が古くなるということですから、売り時分の上乗せを考えても、古い車ということでの査定価格の下げとくらべると、トータルでどうか、ということです。

このように、トータルでの損得として考えてみますと、売り時が近ければ有効活用し、売り時まで遠ければ、あらためてどうするか考える、というのがよい方法ではないかと考えます。

売り時をうまく使いながら、しかも売り時に振り回されて全体を見失ったりしないよう、賢く判断していただければ、と思います。

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